アトピーが行く!

私はアトピーです

皮膚科でアレルギー反応の血液検査をしてもらったら全ての項目で100%以上の反応を示しました。

アレルゲンは”ハウスダスト”です。

今回は、そんな私が日本一周中に注意した事について書いていきます。

アトピーだから・・・

という理由で長距離ツーリングやキャンプツーリングを諦めているのであれはこの記事を参考にしてください。

アトピーの独自解釈

独断と偏見と経験則ですが、極端に言うとアトピーは

超敏感肌の持ち主

というだけです。

肌の仕組みから話すと、肌は皮膚が何層にも重なっており、通常は完成した皮膚が一番外側にあります。

完成した皮膚は脂がしっかり乗っているので、外からの刺激を受け止める事ができます。

一番外側の皮膚は下層の皮膚が完成してから落ちる(剥がれる)ようになっています。

ですがアトピーはどこの異常からか、一番外側の皮膚がとても剥がれやすくなっています。

下層の皮膚が完成前に剥がれてしまうので、外からの刺激(ハウスダストやほこり、服の擦れ等も)に敏感になります。

さらに、脂の乗りも少なく乾燥しやすいので余計に剥がれやすくなっています。

刺激に敏感になるので、それが痒みとして表れる。

と独自解釈しています。

他にも膝や肘の内側や首が痒くなる事が多いですが、関節部の痒みは血流や温度も関係しています。

関節が曲がっている内側は、皮膚同士がくっついて熱が籠りやすいです。

熱が籠ると温度が上がり、血流も良くなります。

すると痒くなってきます。

みたいな感じで私は解釈しています。

日本一周中のアトピーの対策

では、私が日本一周をする際にアトピーで気を付けた事です。

・保湿はしっかりする。

・入浴時ごしごし洗わない、むしろ入浴を控える。

・就寝時等に関節部は極力曲げない。

一つずつ見ていきましょう。

保湿をしっかりする。

保湿は基本中の基本です。

保湿を疎かにしているしているアトピーの人が非常に多いように見受けられます。

薬局でも手に入る”ユースキン”と”白色ワセリン”の組み合わせが一番好きです。

ユースキンはローションタイプがサラッとしていて伸びやすいのでお勧めです。

ワセリンは”黄色ワセリン”と”白色ワセリン”がありますが、必ず白色ワセリンを使ってくださいね。


使う際には患部の温度を下げてから塗りましょう。

保湿と同時に保温もしてしまうようなので、体が火照った状態で塗ると逆に耐えられない痒みに襲われます。

使い方を説明していきます。

まずは患部(全身でもOKです)を濡らします。

使う水は出来れば塩素が入っていない水で、体温前後の温度が良いと思います。

温かいお湯を使うと血流が良くなり痒みがでるので、なるべく低い温度が好ましいです。

体に付いている水滴はタオルなどで素早く優しく拭き取ります。

水滴が残っていると、逆に乾燥していきます。

水滴を拭き取り、肌の温度が下がってからユースキンを塗ります。

書いてはいないですが、化粧水等を使っているのであれば、ユースキンの前に使ってください。

化粧水は肌に水分を与えるのと、次に使うユースキンを浸透しやすくしてくれます。

ユースキンは化粧品でいうと”乳液”と同じ役割をします。

塗ったユースキンが”ある程度”浸透したらワセリンを塗ります。

この”ある程度”というのが結構難しいです。

浸透しすぎると乾燥してしまうし、ベタベタの状態だとワセリンと一緒に伸びてしまいます。

肌がちょっとシットリしてるぐらいかベストだと思います。

ワセリンを塗る時の注意点は、

肌の温度』と『厚塗りしない

事です。

肌の温度は前述した通りで、保温もしてしまいます。

厚塗りは、結構ベタベタして不快ですし、厚塗りをすると痒みが出る時があります。

ちなみに、ワセリンの主成分は何か知っていますか?

植物性の油だと思っていましたが、調べてみると石油から生成してるんですよ。

なんかそれだけで身体に悪そうですよね。

ワセリンを塗った直後等に陽に当たると油焼けをするので注意してください。

入浴を控える

いっその事入浴を控えるのも手段です。

私が日本一周中に入浴をしたのは10回も無いです。

日本人はお風呂に入りすぎているという話を聞いた事があります。

極力肌の露出を避けて、走行風を直接受けない様に長袖を着用していました。

ずっとバイクに乗っていたので汗もあまりかいていません。

二日に一度くらいの頻度で濡れタオルで身体を拭いて水分を与えて保湿する生活を繰り返していました。

それぐらいの対策しかしていませんでしたが、極端に痒くなる事やボロボロになる事はありませんでした。

入浴する際には、身体をゴシゴシ洗ってしまうと皮膚を守っている必要な油や、表面の皮膚を落としてしまいます。

アトピーが酷い人程、風呂で身体をゴシゴシ洗ってる印象があります。

スポンジも体を洗うタオルも不要で、手で優しく洗う程度で汚れは落ちます。

そんなに洗う必要はないです。

洗剤を使う場合は全身に使う必要はなく、汗が溜まりやすい場所の脇と御股のみに使うだけでいいと思います。

体に必要な油を落としてはいけませんよ。

就寝時等に関節部は極力曲げない

最初にも書きましたが、関節部は皺が多く皮膚同士がくっついて熱が籠りやすいです。

熱が上がるので血流が良くなり痒くなりやすいです。

さらに部分的に汗が出ているので、その状態で掻いてしまうと炎症を起こしやすいです。

なので関節部は極力伸ばした状態で、皮膚同士がくっついていない状態を維持した方が良いです。

私の場合は、首、脇、御股、膝が炎症を起こしやすいです。

脇が痒い時は大変でした。

氷点下近くまで気温が下がった晩に、脇に皺を寄せないように万歳をしながら寝ました。

痒くなったら

対策をしっかりしても痒くなる事はあります。

痒くても掻かない事が大切ですが、寝袋に入った後や寝てる時に掻いてる事があります。

痒くなったら冷水でしっかり冷やして上記の方法(2.1 保湿をしっかりする)で保湿をしっかりしましょう。

どうにも痒い時はワセリンは塗らない方がいいです。

ユースキンで保湿をしてなるべく冷やしてた方が痒みは収まります。

ワセリンを使わない分、乾燥しやすいのでユースキンを十分に塗ります。

アトピーと諦める前にやってみよう!

以上が私が日本一周中に気を付けた事です。

私は極力ステロイドは使いたくないので、気を付けていました。

大切なのは

保湿冷やす事です。

アトピーだから・・・

とアトピーを原因として楽しい事をやらないのはもったいないです!

対策はしっかりしないといけませんが、ツーリングへ行きましょう!


番外編!油風呂と呼ばれる温泉を知っていますか?

乾燥肌のアトピーの人は油分が足りないという説があります。

油は水と違い気化しにくいので肌に残る事で潤いを保ちます。

北海道には油田を試掘している時に湧き出た”豊富温泉”という温泉があります。

お湯に油が浮いているのが分かる位油が入ってましたが、べた付くことは一切なかったです。

入浴後はかなりしっとりして全然乾燥しなかったです。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です