これまでのあらすじ
大阪から逃げるように淡路島へ渡りました。
淡路島には過去にも2、3度来た事がありますので突っ切る様に四国へ。
四国はこの日本一周ツーリングで初めて行く土地です。
お遍路の文化が昔からあるので地元の人は親切ですし、無料キャンプ場が多いです。
そんな事も調べずに入りました(笑)
テントを張りっ放しにして走り行くのも四国が初めてでした。
あと、パトロール中の警察官にすれ違いざま敬礼をして、答礼をしてくれたのも四国が最初で最後でした。
この返答のお陰か、誰かから見守られている安心感を持つようになりました。
四国といえば国道400番の所謂酷道が有名ですね。
特に国道439号、通称ヨサクですね。
ガタガタな酷道ではないですが、一部で案内板が見にくく迷子になりやすい印象を受けました。
ある一区間が酷道として有名になっている印象です。
たまたま道沿いの家の人に、道を教えてもらい助けてもらった事があります。
私から聞いた訳ではなく、向こうから教えてくれたのは四国だけです。
自然が一杯で基本的にはワインディング、峠道で走っていて楽しいです。
祖谷渓にはVの字に切り込みが入っている崖の様な滝が多くありました。
何故か断崖絶壁に小便小僧がいます。
四国に入ってからは剣山(国道438号)、祖谷渓辺りを見て回り、、大歩危(オオボケ)小歩危(コボケ)を通って高知県へ。
途中かずら橋や国宝にもなっている四国最古の建造物薬師寺堂と杉の大杉へ寄ってみました。
杉の大杉には美空ひばりの碑もあり、代表曲三曲ぐらいを流す事が出来ます。
実は、小学校高学年の時に思い出深い曲が「川の流れのように」で、曲を聞いていると随分遠くまで来た事を実感しました。
当時に憧れていた大人はもっと輝いており、こんなもんじゃなかった。
そんな大人になる為に。と改めて思いました。
高知市の桂浜の近くにある種﨑千松公園の無料キャンプ場にも連泊しました。
同じタイミングでバイクでお遍路をしている薫さんが会いに来てくれました。
日本一周での人との出会いの話や、お遍路中の人との出会いの話など話は尽きる事は無かったです。
お守りでお札を頂きました。
今でも大事に取ってありますよ。
室戸岬やみくろ洞へ行くが天気が良くなくあまり見えない。
室戸岬からの帰りの途中に手結港可動橋が上がっているのが道から見えて見に行きました。
何も知らずに見ると異様な光景です。
私と同じ様な人が3組ほど驚きながら見ていました。
室戸岬は2~3回チャレンジしたが一度も晴れませんでした(笑)。
龍河洞は入場料が1100円とお高いですが、入ってみた方がいいです。
地球のアーティスティックセンスが分かります。
洞内では面白い実験をやっていて2000年前の壺が化石の様になっていて、それを再現しようと同じような壺を置いて時間経過を計っています。
キャンプ場で朝食を作っている時に地元のおじいさんから教えてもらった穴場のスポットで、地球33番地へ行ってみました。
この地点は東経133度33分33秒、北緯33度33分33秒の地点です。
ところでこの種﨑千松公園の無料キャンプ場、あまり治安は良さそうではないです。
桂浜がすぐそばにあるというのもあると思いますが、金曜日の夜は暴走族が煩く何度か目を覚ましました。
流石にキャンプ場まで入ってくる事は無かったです
そして、四国の名所四国カルストへも当然行ってきました。
四国カルストは広大でどこを走るのが一番気持ちいいのか分からなかったので地元の人に聞くと、県道2号線から林道を経て県道36号、383の道を勧められました
このルートで合っているはず・・・
四国カルストの案内板が見えただけでテンションが上がる!
ちなみに県道2号ってこんな道・・・
県道2号から東津野城川林道へ入る場所には坂本龍馬脱藩に使ったとされる道が『維新への道』として残されています。
いよいよ四国カルストです。
まぁ~この日はたまたま天気がよくて良かったです。
さらにこの日は四国で一番のおすすめのキャンプ場になる【星ヶ窪】を利用しました。
このキャンプ場を使ったのもたまたまなんですよね。
集落を突っ切って山に入った中腹にあるキャンプ場ですが、おそらく村の方達が維持管理をしてくれていて、キャンプ場までの案内も村の方達が手作りで作ってくれています。
雰囲気がいいキャンプ場なのと、山の中腹にあるので条件が良ければ雲海が見えるかもしれません。
一応、見えたと思います。これが雲海?
星ヶ窪キャンプ場まで来たら行ってほしい場所があります。
これは地元のバイク乗りもあまり知らないらしい場所なんですが、【風の里公園】という場所です。
山の尾根沿いに風車が20機設置されていて、風車の根本すぐそばまで行けます。
ツーリングマップルには掲載されていますが、周辺の道が全く書いてなく一目見ただけでは辿り着ける人はいないと思います(笑)
私は本当に運が良く、この星ヶ窪キャンプ場に着いた時に偶然通りがかった地元ライダーに風の里公園の事を教えてもらい、さらに翌日給油した星ヶ窪近くのガソリンスタンドのおっちゃんに先導してもらい風の里公園への最短ルートを走る事が出来ました。
この道、グーグルマップで調べましたが、載ってませんね(笑)
星ヶ窪キャンプ場への道をそのまま真っすぐ上がって行って、一つ目の分岐を左、二つ目の分岐を右へ行けば風の里公園の11号機の所へ出てきます。
ちなみにこんな道
四国へ行った際には走ってみてください。
四国お勧めのルートということでついでに、UFOラインについても書いておきます。
UFOラインはツーリングマップルにもその名称では載っていませんでした。
石槌スカイラインへ続く北側の道です。
国道194号線の道の駅木の香側から寒風山トンネルへ入る手前に旧道との分岐があります。
それを北側、画像だと寒風山、石槌国定公園側へ曲がります。
道沿いへ行くと、トイレがある様な小さな休憩所の様な分岐が表れてきます。
その分岐を左側へ行けばUFOラインです。
景色などは画像検索してください。
私が行った時は・・・
こんなだったので怖い思い出しかないです(笑)
トイレがある分岐の場所でアフリカツインに乗った地元ライダーの方にお会いし先導してくれました。
UFOラインを通り、お別れした後に道の駅で薫さんと偶然遭遇し休んでいると、このアフリカツインの方も偶然来て本当に驚きました。
不思議な出会いと、偶然の再開はこういった長距離ツーリングでは楽しみの一つになります。
楽しい事が沢山あった四国ですが、少し考える事も多かったです。
あれは雨が降ったある日、私は前日から無料キャンプ場に陣取り移動しない日、バイクに乗らない日と決め込んでいました。
しかし、昼も過ぎてくると自分が何をしているのか、何がしたいのか分からなくなりました。
一大決心で会社を辞めて、こんなテントの中で一日何をしているんだ?時間を無駄にしてるじゃないか。この貴重な一日を。
結局自分を変える事は出来ない。
そんなネガティブな思考で一杯になってました。
そしてその翌日に日本一周の看板を捨てました。
四国の川と言えば四万十川が有名ですが、穴吹川、新荘川、吉野川等デカい川が多いです。
これは吉野川です。
私は仁淀川が方が綺麗で大きい印象を受けました。ちょっと仁淀川だと確信が持てる画像が見当たらなぁい・・・
四国の途中でGWに入ってしまいバイク乗りやファミリーキャンプが増えて、ろくな寝床を確保できなくなったのでしまなみ海道を渡って本州へ渡りました。
正直ちょっと物足りない感じがしています。
四国最後の朝、今治の無料キャンプ場にて
注)寝袋は基本的に陰干しです(笑)
強風が吹き荒れる事が多いしまなみ海道も、ほとんど無風状態で渡り切れました。
~つづく~